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クイーンS・G3」(30日、札幌)
2頭のG1馬が参戦し、豪華な顔触れとなった北の女王決定戦。
ヴィクトリアマイルを制した
アドマイヤリードが26日、ルメールを背に鋭い伸び脚をアピール。ブランクを感じさせない動きで体調の良さを伝えた。一方、NHKマイルCの覇者
アエロリットも負けじと、3歳馬らしくハツラツとした走りを披露。両馬ともに仕上げに抜かりはない。
3歳マイル女王
アエロリットが、早くも戦闘モードに突入した。「馬より人の方が息が上がっているよ。引っ張るのが大変なんだもん。(他厩舎の)前の馬に追いついたら、すごい時計が出ちゃうから」と菊沢師は、抜群の手応えに息を切らしながら汗を拭った。
最終リハは札幌ダート。師自らが手綱を取って、ハロー(馬場整地)明けの真っさらなコースで単走馬なり。直線は見せムチだけで6F80秒5-37秒9-12秒0の好時計。「先週はまだ気持ちがホワッとしていたが、1週前追い切りから自分で動きだした。きょうは気が乗った中で折り合いを確認したかった。十分でしょう。まだ完成ではないけど、
バランスが本当に良くなった」と満足そう。
とはいえ、不安がないわけではない。古馬相手、距離、洋芝、右回りのコーナー4つと初物ずくめの一戦。「力はあるので洋芝は問題ないと思う。でも何でも初めてなんで、どんなレースをするのか興味深い。キャリアも浅いからね。今回はお姉さん方に胸を借りるつもりで」と、あくまでも挑戦者をアピールした。
提供:デイリースポーツ