3日にイギリスの
グッドウッド競馬場で行われたG1・ナッソーS(3歳上・牝・芝2000m)を制したのは3歳牝馬の
ウィンター。
回避が多く6頭立てと少頭数だったが、G2を2勝している5歳牝馬
ブロンドミーや同世代のG1勝ち牝馬のソウベツ、昨年のブ
リーダーズCフィリー&メアターフ(G1)を制した4歳牝馬
クイーンズトラストなどが出走するメンバー構成。R.ムーア騎手が騎乗した
ウィンターは英愛の1000ギニー、コロネーションSとG1を3連勝中。1番人気に支持された。
3番手でレースを進めた
ウィンターは、直線で粘るソウベツとの叩き合いを制し、最後は2着
ブロンドミーに1.1/2馬身差をつけ勝利。3着は
ブロンドミーに最後差されたソウベツ。重馬場で勝ちタイムは2分11秒79。
ウィンターは
クールモアグループの所有馬で、父
ガリレオ、母ラディーズ
ポーカートゥー(その父ショワジール)の芦毛の3歳牝馬。管理するのはA.オブライエン調教師。これまでのマイル路線から400mの距離延長となる一戦で、古馬とも初対戦だったが、これを乗り越えG1・4連勝を決めた。通算成績はこれで8戦5勝、2着1回、3着2回。
また、オブライエン師&R.ムーア騎手&
クールモアグループの組み合わせは、今年の英愛2000ギニーを
チャーチルが制しており(勝負服は別)、英愛1000ギニー&2000ギニーを完全制覇している。この2頭はともに
ガリレオ産駒でもある。
この勝利を受け、まだ少数ながら欧州の一部ブックメーカーでは、
ウィンターを
凱旋門賞の5〜6番人気でベットを開始した。これは参戦を予定している日本馬の
サトノダイヤモンド、昨年の
凱旋門賞2着馬の
ハイランドリールに続く人気。
ウィンターはここまでマイル路線を中心に走り、今回が初の2000mとなったが、オブライエン師は今後の選択肢として
凱旋門賞(2400m)にも含みを持たせている。現在、
凱旋門賞1番人気の
エネイブルと同じ3歳牝馬、今後の路線選択に注目が集まる。