「
エルムS・G3」(13日、札幌)
ダートに矛先を向けてから抜群の安定感を披露。
ピオネロが重賞初Vに向けて好ムードを漂わせる。輸送で体を減らしてしまうタイプだが、今回は滞在競馬とあって調整は万全だ。自在性を武器にタイトルをつかみ取る。
芝で4勝を挙げている
ピオネロがダート路線に変更したのが昨年の7月。これまでなかなか勝てなかった1600万条件をあっさり突破すると、続く8月のオープン特別も快勝。その後は勝ち星こそないが、重賞で2着が3回(
シリウスS、
名古屋大賞典、
マーキュリーC)と抜群の安定感を誇っている。「どんなレースでもしっかり走るタイプですからね。ダートなら崩れないし、重賞を勝てる能力を持っています」と、大渡助手は砂適性の高さをたたえた。
2日に札幌のダートコースで1週前追い切りを行い、80秒4-38秒3-12秒7をマーク。最後まで脚色は全く衰えなかった。前走から中3週だが、さらに調子を上げているようだ。仕上げ人は「いい動きでしたね。前走後少し疲れは出ましたが、今はすっかり大丈夫」と状態の良さを強調。「最終追い切りで万全に持っていけるでしょう」とキッパリ言い切った。
目指すはもちろん、重賞初タイトル。ほかにもダート巧者がずらりと名を連ねたが、陣営は自信たっぷりだ。輸送による馬体減がネックだったが、今回は滞在競馬でその心配はなし。持ち前の自在性をフルに生かし、結果を出したい。
提供:デイリースポーツ