「
エルムS・G3」(13日、札幌)
逃げ粘る
ドリームキラリと断然の1番人気
テイエムジンソクが激しく競り合う外から、ゴール前で鮮やかに差し切った
ロンドンタウン。これまでの記録を0秒8も短縮する1分40秒9のJRAレコードで、2月の
佐賀記念以来となる重賞2勝目。JRAでは初のタイトルを手にした。父
カネヒキリにとっても、のべ14頭目の挑戦で、うれしい産駒のJRA重賞初制覇となった。
「朝からいいタイムが出ていたけど、まさかレコードが出るとは…ね。好位でスムーズな競馬ができたし、直線では届くと思って、必死に追った」と岩田は汗を拭う。「初めてコンビを組んだけど、とても素直でスピードがあって、賢い馬」と相棒をたたえた。自身もこの日は、9〜12Rの4連勝を含めて5勝の固め打ちだった。
発表された馬体重は510キロで、前走比マイナス14キロ。大幅な馬体減だったが、牧田師は「細い感じはしなかった。中間もしっかり乗り込んでいたから」と涼しい顔。レース内容にも「この馬らしいとてもいい競馬ができた。直線はいい脚を使ってくれた」と満面に笑みを浮かべた。
このあとはコリアC・韓国G1(9月10日・ソウル)へ向かう予定。指揮官は「以前から登録していたが、きょう“選出された”と電話がありました。現在のところ騎手は未定ですが、まずはこのレースを目標に仕上げたい」と力を込めた。伸び盛りの4歳馬が、自信をつけて海を渡る。
提供:デイリースポーツ