「新潟2歳S・G3」(27日、新潟)
小倉のデビュー戦を5番人気で制した
キボウノダイチ。好位追走から直線でのたたき合いを鼻差で制した勝ちっぷりが光った。センスのあるレース運びと持ち前の勝負根性を武器に、無傷2連勝での重賞制覇に挑む。
人気薄でも侮れない一頭だ。8月6日の小倉5、6R新馬戦で連勝を飾った松元厩舎。5Rで先陣を切ったのが、
キボウノダイチだった。小倉での厩舎の勢いに乗り、新潟の舞台で一気の重賞獲りを目指す。
前走後は、ややソエの影響も不安視されたが「思ったほどダメージはなかった」と田代助手は軽度だったことを強調。「使った後も変わりなく順調だし、乗り込めている。1度使って、シャキッとした体になった」と明るい表情を浮かべる。
デビュー戦は好位追走から4角へ。外から2着馬が先に抜けたが、それに応戦するように鋭い伸び脚を繰り出し、直線のたたき合いを鼻差で制した。同助手は「2歳の割には、粋な競馬やったな。初の競馬で思ったより後ろの位置からだったけど、それがいい方向に出た。馬体を併せるとハミを取っていくからね」と持ち合わせた勝負根性を評価し、満足そうに振り返った。
舞台は新潟に変わるが「直線が長いし、今回は競馬がしやすいんじゃないかな。左回りも問題なさそうやしね」と歓迎の様子。現時点での、この馬の強みはどこか。「ムキになって走らないところやね。馬群の中でも我慢できるし、同じパターンで競馬ができるか」。キャリアの浅さとは裏腹に、レース巧者ぶりが光る。持ち味を存分に生かして馬名のごとく、新潟のターフを希望の大地にしてみせる。
提供:デイリースポーツ