「
札幌2歳S・G3」(9月2日、札幌)
注目の
オルフェーヴル産駒2頭が躍動した。新潟で初陣を飾った
ロックディスタウンは30日、札幌芝で僚馬相手に大きく先着。洋芝の実戦でも切れ味発揮を狙う。
圧巻リハで高い性能を誇示した。札幌芝に登場した
ロックディスタウンは前半、タメの利いた走りで追走。直線は一気に
ギアチェンジすると、並んでからは脚力が違うといわんばかり。父
オルフェーヴル譲りの切れ味で、今週デビューの良血新馬
コスモダリアに1秒5先着を決めた。手綱越しに感触を確かめた佐竹助手は「時計ひとつぐらい速くなって、置いていく感じになった。動きも良かった」と満足げだ。
新潟の新馬戦は上がり3F32秒5で突き抜ける完勝劇。今回は洋芝適性が試される。「乗った感じでは大丈夫じゃないかな。軽いというよりも、
パワーのある方なので。あとはジョッキーに任せます」と力を要する馬場も問題ないことを強調した。
バトンを受けるルメールも意気込み十分だ。「(新馬戦は)強かった。物見するところはあったけど、大きなフットワークですごくいい馬」。広いコースから、小回りになることにも「直線は短くなるけど、乗りやすいし、反応が速いから心配ない」とパートナーに信頼を寄せている。
鞍上は先週のキーンランドCを
エポワスで快勝するなど勢いは止まらない。2歳馬に限っても、今年は新馬戦で7勝を挙げ、10頭を初勝利へと導いている。「
レイエンダや
フラットレーと同じぐらい、来年も楽しみにしている」。名手がほれ込む好素材が、大きな期待を背に勲章をつかみ取る。
提供:デイリースポーツ