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札幌2歳S・G3」(2日、札幌)
偉大な父を追いかけて-。1番人気の支持に応え、
ロックディスタウンが北の大地で重賞を制した。
中団でため込んだ脚がゴール前の接戦に生きた。「前に蛯名さんがいて、ちょうどいいポジションだった」。ルメールが振り返る理想の形。標的にしたラ
イバルを、直線の追い比べで首差ねじ伏せた。「反応が遅かった。きょうはきつい競馬場だから。本当は広いコースの方が合う。東京がいいね。距離は延びても大丈夫」。小回りを克服した高い性能を評価した。
新種牡馬
オルフェーヴルの産駒としては初の重賞勝ち。「オルフェの子は頭を注意しなければいけない。返し馬でもすごく走りたがった」と苦笑い。父は12年の
阪神大賞典で外ラチへ逸走したり、
菊花賞のレース後に鞍上を振り落とすなど、気性の荒かったG1・6勝馬。「強い馬だった。ぜひ、お父さんみたいになれるように」。遺伝子を受け継ぐ未来のスター候補にも大きな夢を描く。
距離が1800メートルに変更された97年以降、牝馬のVは13年にその後2歳女王に輝いた
レッドリヴェール以来4年ぶり2頭目だ。今後は未定だが、「秋がとても楽しみ」とJRA重賞50勝を達成した主戦が目を輝かせた。牡馬の高い壁を越えた良血牝馬がさらに雄飛する。
提供:デイリースポーツ