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セントウルS・G2」(10日、阪神)
ベテランの底力を見せつける。9歳馬
スノードラゴンが、14年
スプリンターズS以来となるVを目指す。パートナーの大野は「9歳なんだね」と年齢をかみしめながらも、「乗っている感じでは年を感じさせない」と前を向く。
2年11カ月もの間、勝利から遠ざかっているものの、力の衰えはない。V後の14戦で勝ち馬から1秒以上離されたのは、16年
かきつばた記念(5着)、マイルCS(17着)、阪神C(14着)と1400メートルから1600メートルのレース。1200メートル戦では質の高い走りを見せ続けている。
前走の
CBC賞も見どころはあった。ハンデ58キロを背負いながらも勝ち馬から0秒3差の5着。鞍上は「雨が降って馬場が味方したところはあったが、内容は良かった」とうなずく。記録した上がり3Fはメンバー3位の33秒5。まだまだ健在であることを示した。
他馬の着順次第となるが、Vなら同点優勝の可能性も残されている。「1週前追いに騎乗していい感じだった。差し馬だけに開幕週の馬場が鍵となるが、いいレースをしたい」と主戦は意欲的だ。豊富なキャリアがこの馬の財産。衰え知らずの9歳馬が、経験値を生かしてVをつかみにいく。
提供:デイリースポーツ