「
京成杯AH・G3」(10日、中山)
関屋記念を制し、サマーマイルシリーズのチャンピオンを狙う
マルターズアポジーが6日、豪快な動きで好調をアピールした。大きく前を行く僚馬を並ぶ間もなくかわして先着。飛躍の秋に向け、まずは重賞連勝に挑む。
中京記念2着の
グランシルクらも動きは上々だ。
マルターズアポジーが美浦Wで元気いっぱいの動きを見せた。
アドラビリティ(5歳500万下)を大きく追走したが、あっという間に縮まり、直線で外から並んだのもほぼ一瞬。肩の柔らかさを際立たせて、直線半ばから独走して0秒8先着した。直線で気合をつけられただけで、6F80秒6-38秒1-12秒6の時計なら十分だ。
手綱を取った武士沢にも好感触が残ったようだ。「変わらず、いい意味で平行線ですね。新潟と違って、今度は輸送もないので、しまいを少しやっておきました」。気合をつけてからの反応も素早かった。
すでに重賞3勝。サマーマイルシリーズのチャンピオンも射程圏に入れる実績馬で、58キロのトップハンデタイも致し方ないところ。武士沢はその先まで見据えている。「ハンデも仕方ないと思いますが、それで勝たないと、上に行っても」。昨年末の
有馬記念、今春の
大阪杯とG1の壁にははね返されたが、まだマイルなら底を見せていない。
もちろん、適性も見込んでの自信だろう。「本質的にマイルタイプかもしれませんが、とにかく自分の形ですね。マイルは自分の形に持って行きやすい距離かもしれません」。ジョッキーにとっても、この馬とひと暴れする秋初戦になる。
提供:デイリースポーツ