「フォワ賞・仏G2」(10日、
シャンティイ)
本番へ向けて暗雲が立ちこめた。
凱旋門賞・仏G1(10月1日・
シャンティイ)制覇を目指す
サトノダイヤモンド(牡4歳、栗東・
池江泰寿厩舎)が、本番と同じ舞台で行われた海外デビュー戦で4着に沈んだ。休み明け、海外初戦とはいえ、完勝が期待された一戦だけに、日本のファンにとっては厳しい結果となった。
レースは帯同する
サトノノブレス(牡7歳)が僚馬を先導するようにハナ奪い、
サトノダイヤモンドが2番手につける展開。直線半ばからのたたき合いとなったが、本来の伸びを欠き、後続にかわされて4着でゴールを通過した。
サトノノブレスは最下位6着に終わっている。
ルメールは「長い休み明け、重たい馬場を考えれば、よく頑張っているが、最後の200メートルで止まってしまった」とレース後にコメントした。
勝ったのは今年のベルリン大賞・独G1を制しているドイツの
チンギスシークレット。これで3連勝となった。2着はガネー賞・仏G1を制し、重賞3連勝中だった地元馬
クロスオブスターズ、3着に地元の
タリスマニック(昨年の
凱旋門賞11着)が続いた。
これらの上位馬は主要ブックメーカーの
凱旋門賞単勝オッズでは伏兵扱いとなっている馬。この相手に結果を出せなかったことは、ダイヤモンド陣営にとってはショックだろう。
本番ではG1を4連勝中で、ブックメーカーがこぞって断然の1番人気に推す英国馬
エネイブルを筆頭に、さらなる強敵が待ち受ける。決戦まであと3週。
天皇賞・春3着以来の実戦だったことからも、大きな上積みが期待される。世界最高の輝きを放つために、ダイヤモンドはさらなる
ブラッシュアップを施され、大一番での巻き返しを狙う。
提供:デイリースポーツ