9月9日に英国のヘイドックパークで行われたG1ス
プリントC(芝6F)は、1番人気に応えて
ハリーエンジェル(牡3、父
ダークエンジェル)が、後続に4馬身差をつける快勝。英国の競馬日刊紙レーシングポストは、このパフォーマンスに127という高いレーティングを与え、ここ数年の間に英国に出現した最強クラスのス
プリンターと讃えている。
15年8月に開催されたドン
カスター1歳セールという、英国の1歳市場としては下のクラスのセールに上場され、馬主ピーター・リッジャー氏の代理を務めたクライヴ・コックス調教師に4万4千
ポンド(当時のレートで820万円)で購買されたのが
ハリーエンジェルだ。
今年5月、ヘイドックのG2
サンディレーンS(芝6F)を4.1/2馬身差で制して2度目の重賞制覇を果たした後、その素質に目をつけたシェイク・モハメドのゴドルフィンが、同馬をトレードで獲得。続いて出走した
ロイヤルアスコットのG1
コモンウェルスC(芝6F)は2着に惜敗したものの、古馬との初対決となったニューマーケットのG1
ジュライC(芝6F)で、前年のこのレースを含めてこの路線のG1を2勝している古豪
リマート(セン5)を2着に退けて快勝。G1初制覇を果たしていた。
英国短距離界に出現した超新星の次走は、10月21日に
アスコットで行われるG1
ブリティッシュチャンピオンズ・ス
プリントS(芝6F)になる予定だ。
(文:合田直弘)