アメリカのケンタッキー州では現在、この国における最大の
イヤリングマーケットである「キーンランド・セプテンバーセール(9月11日〜23日)」が進行中だが、ここまでのところは好調のうちに推移している。
上質馬が上場されるブック1とブック2を終えた段階での市況は、上場頭数が前年比で15%ほど減少したにも関わらず、総売り上げは前年比3.8%アップの1億1966万5000ドルに達し、平均価格の28万8759ドルは前年比23.7%アップ、中間価格の20万ドルは前年比17.6%アップという、素晴らしい数値をマーク。前年31.7%だったバイ
バックレートが、今年は32.6%とわずかに上昇しているが、まずは申し分のないマーケットが展開されていると言えそうだ。
最高価格馬は、初日に登場した父タピット・母プリティーエンスマートの牝馬で、G1
ゴールドカップアットサンアタニタS勝ち馬キューピッドの全妹にあたる同馬は、270万ドル、日本円にしておよそ3億円で愛国の
クールモアスタッドが購買している。これを含めて、高額馬上位3頭は全て、14年から3年連続で全米リーディングサイヤーの座に君臨しているタピットの産駒となっている。
日本人ホースマンも活発な購買を見せており、75万ドルで購買された父タピット・母ハー
スマイルの牡馬をはじめ、ブック2終了時点で25頭余りを購買していることが確認されている。