「
スプリンターズS・G1」(10月1日、中山)
高松宮記念10着からの反撃に燃えるのが
メラグラーナだ。南半球産の遅生まれだけに、今がまさに充実の時。2度目のG1挑戦へ準備は万端だ。中山3戦3勝のコース巧者が、意気揚々と
ビッグタイトル奪取を目指す。
G1初挑戦だった
高松宮記念は10着に終わった
メラグラーナ。3番人気に支持されたものの、ぬかるんだ馬場に持ち前の瞬発力がそがれてしまった。
いざ反撃の秋。前哨戦の
セントウルSは4着と馬券に絡むことができなかったが、上がり3F32秒4の末脚に確かな手応えはつかめた。そして、本番に向けて態勢は着々と整っている。
「上積みを感じます。馬体の硬さはなくなりましたし、状態が悪いと後ろがしんどくなるタイプですが、ハッキングで内にささる面がなくなった」と
池添学師は話す。1週前追いは栗東CWで軽快なフットワークを披露。もくろみ通りの上昇ぶりに目を細める。名倉助手も「一度使うと気持ちが入る馬。中間は馬の気持ちを大事にしてケアをしてきたが、回復も以前より早かったし、いい雰囲気」と好気配を強調した。
オーストラリア産の遅生まれ。5歳秋を迎え、師は「後ろのつくりがしっかりとして、完成の域に入ってきました」と胸を張り、迎える大一番に「良馬場で戦いたいですね」と願った。南半球産外国馬のJRA・G1勝ちとなれば10、11年に
高松宮記念を連覇した
キンシャサノキセキ以来。目下の充実ぶりなら快挙達成も夢ではないはずだ。
提供:デイリースポーツ