「
日本テレビ盃・Jpn2」(27日、船橋)
4番人気の
アポロケンタッキーがグイッとひと伸び。ゴール前の接戦を首差で制し、1分52秒9のタイムで昨年末の
東京大賞典以来の勝利をもぎ取った。1着馬に与えられるJBCクラシック(11月3日・大井)の優先出走権も獲得した。2着は3番人気の
サウンドトゥルー、1番人気の
ケイティブレイブは3着に敗れた。
残り100メートル手前からJRA勢4頭が横一線になる大接戦。各ジョッキーの意地と意地のぶつかり合いは、外から2頭目の
アポロケンタッキーがグイッとひと伸び。大外から猛追した
サウンドトゥルーを首差だけ封じた。
道中は3番手。外枠もあって終始外々を回らされる格好になったが、「もまれるよりかえって外枠が良かった」と内田博は涼しい顔。最後の直線では先行した
モーニンと
ケイティブレイブの外から一気に襲いかかった。「手応えが良かったし、とらえられると思っていた。これで後ろからかわされたら仕方がない」とこん身の手綱で相棒を鼓舞。それに応えてしっかりと勝利をもぎ取った。
昨年暮れの
東京大賞典を制し、G1ウイナーの仲間入り。今春はドバイ遠征で海外へチャレンジするも、ドバイワールドCでは9着と跳ね返された。今回は
帝王賞(5着)以来の実戦だったが、休み明けのハンデも難なくクリアして見せた。
次走に関しては登録済みの
南部杯(10月9日・盛岡)を使ってJBCクラシックに向かうか、直行するかは「状態を見てから」と山内師は明言を避けたが、「5歳だし、これからまだまだ良くなる余地がある。楽しみが増えたよ」と笑みがこぼれた。苦杯をなめた海外遠征の経験は無駄にしない。充実の秋へ、最高の発進となった。
提供:デイリースポーツ