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スプリンターズS・G1」(10月1日、中山)
昨年の覇者
レッドファルクスが27日、豪脚を発揮して堂々の先着。大一番に向けて好ムードを漂わせた。6歳秋を迎えたとはいえ、まだまだ伸びしろは十分。
サクラバクシンオー(93・94年)、
ロードカナロア(12・13年)以来となる史上3頭目の連覇(G1となった90年以降)に向けて視界は良好だ。春秋ス
プリントG1制覇が懸かる
セイウンコウセイも、きっちり負荷をかけられて仕上がりは申し分なし。
陣営の思惑通りの上昇カーブを描いた。連覇を目指す
レッドファルクスは、美浦Wで
マイティーゴールド(4歳500万下)とのスパーリング。道中の折り合いは実にスムーズだ。直線は内へ進路を取り、満を持してスパート。1完歩ごとに差を詰め、豪脚を見せつけたのはラスト1F付近。1週前に見られなかった強烈な瞬発力で、僚馬に0秒4先着を果たした。
4F51秒7-38秒1-12秒6に、尾関師は「いい走りだったと思う」と納得の表情を浮かべた。先週に続くハードトレを敢行。「あれだけ長めからしっかりやれても少し余裕はある。秋の初戦としてはいい感じ」と仕上がりに胸を張る。
6歳秋とはいえ、まだ伸びしろはある。前走の
安田記念は3着。13年12月以来のマイル戦だったが、「負けても強い競馬。距離、中2週のローテーションとか不安材料があったけど、改めてこの馬の能力の高さ、成長度を感じ取れた」と振り返った。
昨年は欅Sを皮切りに
スプリンターズSまで一気に3連勝。G1初挑戦で頂点を極めた。「体がしっかりして、以前と比べて右回りにもしっかり対応できている。マイルを使った後で位置取りだけは心配だから、今回は追い切りの入りを速くした。今後は未定だけど、この一戦に全力で挑む」と師は気を引き締めた。馬名の由来は両手剣。抜群の瞬発力で、再びラ
イバルをなで切りする。
提供:デイリースポーツ