「今年の僕があるのはキョウヘイのおかげです」。主戦・高倉の言葉が自然と熱を帯びた。今週、日曜阪神１１ＲポートアイランドＳで復帰する“相棒”。年始のシンザン記念では、８番人気の低評価を覆して重賞初Ｖを飾った。「インパクトが大きく、あれ以降、いい馬にも乗せてもらえるようになりました」。同馬で自身初のダービー騎乗（１２着）も経験。感謝は尽きない。

　管理する宮本厩舎は、自身がフリーになった１４年以降、調教を手伝うようになった。「バックアップしてもらってますしね。今年は宮本厩舎でまだキョウヘイとノーブルマーズの２勝しかしていない。そろそろ勝ちたいです」と力を込める。指揮官も「高倉は本当に真面目。かわいがっているし、頑張ってほしい」と期待は大きい。

　先週、１勝を挙げ、ＪＲＡ通算１９９勝とした高倉。「キョウヘイは順調に来ていて、走れる状態です。人気はないかもしれませんが、能力は通用しますよ。僕はたくさんの方々に支えられていますし、人や馬に恵まれています。お世話になっている宮本厩舎の馬で決められたら最高ですね」。節目の白星で、人馬に恩返しする。（デイリースポーツ・大西修平）

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