「
毎日王冠、G2」(8日、東京)
秋の盾はもちろん、
マイルCSにもつながる重要な前哨戦。Vデータを唯一、きれいにクリアしたのは樫の女王
ソウルスターリングだ。古馬一線級が顔をそろえたが、世代のトップホースとして負けられない一戦。きっちりと結果を出して大本番へと駒を進めたい。
未知の領域に挑む。
オークス馬
ソウルスターリング陣営は
天皇賞・秋に照準を絞り、ここからの始動を決めた。
秋華賞なら牝馬2冠達成の可能性は高いだろうが、あえてハードルをはるか上に設定したのだ。
放牧から帰厩した当初は体がややガレていたが、今は回復した。藤沢和師は「もともと神経質な馬。うちは夏の間に新厩舎へ移ったので、初めての環境に戸惑った面もあるだろう。でも、陽気が良くなり体重も戻った。相変わらず張り切っているが、この馬らしくていいんじゃないの」と笑顔を見せた。
放牧先である宮城県の山元トレセンが昨夏、トレッドミルを4基導入した。トレッドミルとは平たくいえば馬のルームランナー。人手なしに常歩からキャンターまでの速度調整が可能で、十分な負荷をかけられる。当初は試行錯誤が続いたが、今はトレセンとの連携もスムーズになり、ソウルにも徐々に効果が表れ始めたようだ。
1週前追い切り後、トレーナーは「先週に比べたら想像以上に良くなった。二四を使った後の千八になるが、広いコースだし、速い流れの方が楽。古馬相手にどんな競馬をしてくれるか楽しみ」と
ポジティブに話した。父
フランケル、
母スタセリタと合わせてG116冠。怪物の娘への期待は無限大に広がるばかりだ。
提供:デイリースポーツ