関係者らが、思わず“2度見”するほど新鮮な光景だった。藤田菜七子騎手(20)=美浦・根本=が5日、デビュー以来初めて栗東トレセンを訪れ、4頭の調教をつけた。
「(競馬)学校生の時以来なので、すごく久々。馬場の使い方など美浦とは違うし、戸惑いもありましたが、いい刺激になります」と緊張したような表情で感想を口にした。
一番の目的は、15日の東京10R・
赤富士Sに出走する
コパノアラジン(牡4歳)の1週前追い切り。管理する田所秀師が「追い切りに乗りに来るか?って聞いたら“行きます”って」と説明する。
アラジンとはこれまで4回コンビを組み、2勝、2着1回と相思相愛の仲。「彼女と相性がいいんだ。センスのいい子。でも、結果が出なくて悩んだ時期があったと思う。以前は積極性に欠けていたけど、最近は自分のいい所を表に出している」と師。その温かいまなざしは、まるで我が子を見るようだ。
そんな
バックアップに「追い切りの感触は良かったですね。この経験を生かして頑張ります」と力を込めた菜七子。次週の東京に注目だ。(デイリースポーツ・井上達也)
提供:デイリースポーツ