「サウジアラビアRC・G3」(7日、東京)
テン良し、中良し、文句なし。2番人気の
ダノンプレミアムが無傷2連勝で重賞初制覇。稍重にもかかわらず1分33分0の2歳コースレコードをマークし、後続に1馬身3/4差をつけて力の違いを見せつけた。後方から猛追した1番人気の
ステルヴィオが2着。3着には6番人気の
カーボナードが入った。
大物誕生だ。2番手追走から力強く抜け出した2番人気
ダノンプレミアムが、後続を寄せ付けず完勝。1分33秒0の2歳コースレコードをたたき出し、無傷2連勝で重賞初タイトルを獲得した。
稍重にもかかわらず、従来の記録(14年いちょうSの
クラリティスカイ=1分33秒5)を0秒5も更新したとあって、川田は「初めての東京、そして2回目の競馬でしたが、すごくいい内容で走ってくれました」と満足げに汗を拭う。好位から抜け出した初戦に続き、重賞のステージでも優等生的な競馬を披露。「理想的なレースができましたね」と白い歯をのぞかせた。
中内田師は「稍重発表でしたが、レース前にきれいな馬場を確認できたので“これなら走れる”と思って心配していませんでした」と笑みを浮かべる。
エリートコースに乗った素質馬に、「センスがいいですね。普段から力まないし、好位につけてゴールまで突き抜けてくれる」と手放しで絶賛した。
今後は「レコードで走っていますし、栗東に戻ってからオーナーと相談します」と指揮官は明言を避けたが、川田の「課題らしい課題のない子。このまま進むべき道を無事に歩んでいければ」の言葉が頼もしい。暮れのG1、そして来春のクラシックへ-。出世街道を一直線にばく進する。
提供:デイリースポーツ