「
菊花賞・G1」(22日、京都)
今年の
菊花賞は、5年ぶりにダービーの上位3頭(
レイデオロ、
スワーヴリチャード、
アドミラブル)の登録がなく、混戦模様。必然的に注目を集めるのが、14番人気で4着に奮闘した
マイスタイルだろう。19日、出走馬18頭と枠順が確定。馬券は20日に一部ウインズで前々日発売される。
そのダービーでは内枠からハナを主張。5F通過63秒2のスローペースに持ち込み、ゴール寸前までV争いに加わった。藤野助手は「予想以上でした。ジョッキーがうまく乗ってくれたし、この馬の持ち味である“立ち回りのうまさ”を生かせました」と振り返る。
夏場の休養を経て、迎えた秋初戦の
神戸新聞杯。好位から抜け出しを図ったが、最後のひと押しが利かず、7着に敗れた。同助手は「休み明けでしたし、時計も結構速かった。この馬自身もピリピリしていて、ゲートで後手。中身が伴っていなかった」と敗因を分析する。だが、その表情に悲観の色はない。
叩いた効果は絶大。「トモの入りが良くなり、完歩が大きくなった。落ち着きも出てきたので、長距離戦にも対応できると思う」と上積みを感じている。そして何より、台風が接近するなか「調教では、馬場が悪くても全く苦にならない」と言う道悪適性は大きな武器だ。その名の通り、自分の形に持ち込めれば、アッと言わせるシーンも十分あり得る。
提供:デイリースポーツ