毎日王冠(GII)3着から
天皇賞・秋に臨む
グレーターロンドン(牡5・美浦・
大竹正博)。
田辺裕信騎手が手綱を取ってウッドチップコースで併せ馬の追い切りを消化した。追い切り後、田辺騎手と大竹調教師の共同記者会見が行われた。
■田辺騎手
(今朝の追い切りについて)
「秋を1回ひと叩きしたことによって、馬の気合いも乗っていましたし、息遣いもとても良くなっていました。前走(
毎日王冠・GII・3着)より上がっているなという感じはしました」
(ダートでじっくり回って追い切りに入る形でしたが?)
「いつも通りの大竹厩舎の
スタイルなので、あの馬も慣れた調教メニューだと思います」
(確認をしたかったポイントは?)
「息遣いですね。前走は正直、もうひとつ欲しいなという感じでしたが、それでもあのくらい頑張ってくれました。今日の方が良くなっていました」
(前走もかなり良い内容で?)
「少頭数でしたが、メンバーも良かったですし、実際休み明けでひと息の感じでどのくらい頑張れるかなというのがありました。それで上位の馬に食らいついてゴールをしていたので、すごい馬だなと思いました」
(前走より良い手応えで本番に向かえる?)
「良い方向に上がってきたとは思います」
(レースで力を発揮するのには、どのあたりが鍵になりそう?)
「前回の1800mも距離を延ばしましたし、今回また延ばすので、ペースに対する折り合いですね。あとは中2週というこの馬にとっては短い
サイクルの影響がどう出るかというのは、わからないですね」
(瞬発力を生かす流れになれば?)
「この馬は上がりの時計を持っていますので、そういう流れになってくれれば1番嬉しいです」
(
安田記念以外はずっとコンビを組んでいるが?)
「元々期待していた馬で、若い頃に爪が弱くてうまく使えなかった部分もあったのですけど、このくらい来れそうな馬ではあったので、僕もですけど、陣営の皆さんも楽しみにしていると思います」
(今週末、また雨予報が出ているが?)
「この馬自身はそんなに悪い馬場を経験していないので何とも言えないですけど、日曜日(10/22)、グチャグチャの坂路を軽快に上がっていったと調教助手の方から聞きましたので、実際雨の方がすごく走るかもしれないですし、それはちょっとわからないです」
(強いラ
イバルがいて格式があるレース、騎乗する立場からするとより一層燃えるのでは?)
「強い馬がたくさんいますけど、この馬は強いと思っていますので、良いレースをしたいですね」
■大竹調教師
(今朝の追い切りについて)
「良く動いてくれますし、中2週ということもありますので、今日は感触を確かめるだけでした。やり過ぎないようにという指示でしたが、イメージ通り回ってきてくれました」
(田辺騎手が跨ったが?)
「パターンとしてここのところ当該週は彼に乗ってもらっていますので、そのパターンを踏んで今日も乗ってもらいました」
(田辺騎手については?)
「他の馬にも結構乗ってもらっていますが、いつもイメージ通りの競馬をしてくれるので感謝しています。グレーターに関しても上昇過程をずっと知っているジョッキーですし、今日上がってきた時に『本当に良いですよ』と言ってくれましたのでホッとしています」
(前走については?)
「3コーナーで行きたいところがあったのですけど、途中狭くなって1列後ろになってしまいました。その位置を取れたらもっと際どい競馬ができたと田辺騎手も言っていました」
(2度目のGI挑戦の今回、力が入るのでは?)
「力が入らないように気をつけてはいるのですけど、さすがに力は入ってしまうかなと…。
安田記念でもメンバーが揃った中で良い競馬をしてくれましたので、今回も力を出してくれるかなというのはあります」
(豪華メンバーだが勝算は?)
「タイトルを1つも取っていない馬ですので、胸を借りるというイメージでいきたいです」
(理想の流れは?)
「週末台風の予報が出ているように、馬場の傾向も読みづらい中、現状どういうイメージというのも持てませんが、いつも通り彼の持っている力を存分に出してくれれば、結果が付いてくるのかなと思います」
(馬場は渋らない方が?)
「かなり悪くなるなら割引は必要かもしれないですけど、前をかき込むような走法なので、少々の雨でしたらむしろ良い方に働くかもしれません」
(距離については?)
「レースの仕方ひとつですが、距離をこなせる血統だと思っていますので、しっかり走ってくれると思います」
(間隔が短いが
テンションは?)
「それを踏まえて
毎日王冠の前はとにかく気持ちを入れずにという流れで調教をしました。1回叩いてイメージ通りの
テンションで来ているかなという感じです」
(馬体重は?)
「それも狙い通りに来ています。当日自分で体重調整する馬で、前回も前の日からマイナス6キロでした。今日、明日と(体重を)計って、(当日は)少しマイナス体重で行けるかなと考えています」
(爪については?)
「月日がたつごとにケアの仕方、コントロールの仕方など、ある程度方向が確立されてきたということだと思います」
(最後にファンにメッセージを)
「いつも出走するまで微妙なコメントばかり並べてきましたが、今日も会見時間を延ばしてもらったように、とにかく常に馬体、脚元、特にツメですね。これを逐一観察しながら次どうするのかということを毎日考えていますので、なかなか歯切れの良いコメントができないのですが、皆さんの応援があれば何とか良い結果がついてくるかなと思っていますので、引き続き応援をお願いします」
(取材・写真:佐々木祥恵)