「アルテミスS・G3」(28日、東京)
父
オルフェーヴルを思わせる力強い伸び脚。2番人気の
ラッキーライラックが直線で差し切り、無傷2連勝で重賞初制覇を果たした。
好発を切ると、
石橋脩は「流れに左右されないポジションで競馬がしたかった」と4番手へエスコート。降り続く雨の影響で「道中は力んでいた」と振り返ったが、直線の坂下で
ゴーサインが出ると一気に加速。残り200メートルで逃げ粘る
サヤカチャンをとらえた。見届けた松永幹師は「レースぶりが良かった。直線は初戦と同じようだと思いました」と完勝に納得の表情を見せた。
マイル戦の新馬、そして重賞を連勝。2歳女王決定戦・阪神JF(12月10日・阪神)に向けて大きく弾みがついた。主戦が「新馬の時からすごい馬だと思った。順調に、無事に行ってほしい」と期待を口にする。トレーナーは「(阪神JFは)オーナーと相談してから」とした上で「敏感な馬なのでうまく調整していきたい」と話した。
新種牡馬
オルフェーヴル産駒は、
札幌2歳S(
ロックディスタウン)に続いて早くも重賞2勝目。雨中に咲いた暮れの主役候補は、偉大な父に負けじと頂点を目指していく。
提供:デイリースポーツ