29日、東京競馬場で行われた
天皇賞・秋(3歳上・GI・芝2000m)は、スタートで遅れ中団からの競馬となった
武豊騎手騎乗の1番人気
キタサンブラック(牡5、栗東・
清水久詞厩舎)が、3〜4コーナーで内を通って進出。直線入り口で先頭に立って、懸命に差を詰めてくる2番人気
サトノクラウン(牡5、美浦・
堀宣行厩舎)をクビ差振り切って優勝した。勝ちタイムは2分8秒3(不良)。
さらに2.1/2馬身差の3着に13番人気
レインボーライン(牡4、栗東・
浅見秀一厩舎)が入った。なお、3番人気
リアルスティール(牡5、栗東・
矢作芳人厩舎)は
レインボーラインから5馬身差の4着に終わった。
勝った
キタサンブラックは、
父ブラックタイド、
母シュガーハート、
その父サクラバクシンオーという血統。春の
宝塚記念ではまさかの9着に敗れたが、秋初戦のここで改めて現役最強を証明し、史上5頭目となる同一年の天皇賞春秋連覇を達成した。GIはこれで6勝目。引退まではあと2戦(
ジャパンC・
有馬記念)、もし2つとも勝てば
JRA・GI最多勝記録も達成することになる。
【
武豊騎手のコメント】
ハラハラさせてすいません(笑)。馬の気持ちが入りすぎていたので、まずいなとは思ったんですが、扉に突進して下がった時に開いてしまいました。いつもと違うスタートだったので、それならそれでそういうレースをしようと思っていました。
道中内を走っていてもそれほど苦にしなかったので、腹をくくって4角内を突きました。これで負けたら馬場のせいにしようと(笑)。反応が良すぎてあっさり先頭に立ってしまったので、少し馬が戸惑うところもありましたが、力のある馬なので、しっかりと押し切ってくれました。
この馬にとってのラストシーズンですので、まずは初戦で結果を出せて本当に良かったです。あと2戦、勝ち続けたいと思いますので応援してください。
【勝ち馬プロフィール】
◆
キタサンブラック(牡5)
騎手:
武豊厩舎:栗東・
清水久詞父:ブラックタイド母:シュガーハート母父:サクラバクシンオー馬主:大野商事
生産者:
ヤナガワ牧場
通算成績:18戦11勝(重賞9勝)
主な勝ち鞍:2016年
ジャパンC(GI)