先週の
天皇賞(秋)もまたまた不良馬場。いやー、ひどい雨でしたね。特に
天皇賞(秋)では馬たちがパドックに入った直後や馬場入りの瞬間に雨脚が強くなっていました。
出走させた陣営に話を聞くと「蹄の跡がすべて水たまりになっていました」「罰ゲームのようでした」と散々だった模様。それでも、帰りの輸送は特に問題なかったようですし、馬たちも脚元に大きな負担もなく帰ってこれたケースが多いようなのでそれが救いでした。
サトノアラジンも元気そうでしたよ。次走は
マイルCSから
香港マイルとのこと。今度こそ、良馬場でやりたいですね。
さて、今週は3日に
大井競馬場で
JBCクラシック、レディスクラシック、ス
プリントと3つのGIレースが行われます。レディスクラシックでは有力馬にあげられていた
クイーンマンボが右前ザ石のため残念ながら回避してしまいました。でも、これも競馬。
クイーンマンボはまだ3歳と若いので今後のためにもじっくり休養して欲しいですね。
そのレディスクラシックに復活を賭けて熱い闘志を秘めている陣営がいます。それは
小崎憲師率いる
ワンミリオンス陣営です。
ワンミリオンスは2016年の秋に1000万下の
河口湖特別を勝ってから、今年の
エンプレス杯(JpnII)まで4連勝と着実に勝ち星を積み重ねてきました。このまま連勝を重ねて波に乗って欲しかったのですが、続く
マリーンCでは6着に敗退しています。
「あの敗因がいまいちつかめていないんですよ」と悩める小崎師。それまで55キロまでしか背負ったことがなかったことが影響してしまい、「初の57キロという斤量がこたえたのかもしれません」とのことでした。
または、初のナイター競馬を気にしていたようですね。
「ナイターの光を気にしたのかゲートがあおり気味だったんだ。3、4コーナーではすでに手ごたえが悪かったですね」
それでも、あの連勝の頃を勢いを思うと、「このままでは終われない」というのが小崎師の本音でしょう。
ワンミリオンスはデビュー当時はトモが弱い馬でした。そのためにゲートを上手く出せずに後ろからの競馬が続いてしまったこともありました。
「それでも終いはしっかり走っていましたね。体の成長にともない、操縦性の高さと持ち前の従順さもあって勝ち星を重ねることができました」
前哨戦の
レディスプレリュード(JpnII、
大井競馬場ダート1800m)を走れなかったことでレース間隔は空いてしまいましたが、無事に走り終えて、できれば復活を遂げて欲しいものです。
「中間、ゲート練習もしています。性格が素直で、操縦性も高い。そして、どこからでも競馬できるのが強みですね。祐一もずっと乗っていてワンミリのことをわかってくれているので、なおいいです」
小崎厩舎にとって
大井競馬場は
スマートファルコンで
JBCクラシックを含むGI4勝をあげた思い出深い場所。そして、
ワンミリオンスにとってもTCK女王杯(JpnIII)を制している舞台です。再び、小崎陣営の笑顔が
大井競馬場で見れることを期待します。
(取材・写真:花岡貴子)