「
地方競馬記者コラム・仕事 賭け事 独り言」
毎年恒例の
地方競馬ダートの祭典・JBC3競走(クラシック、ス
プリント、レディスクラシック)が3日、
大井競馬場で行われた。記者が担当する兵庫を始め、南関東を除く、地方所属馬の参戦が少なかったのは残念だが、現状のレベル差から仕方のないところ。3レースいずれもさすがに見応えがあり、個人的には
ララベルが地方所属馬として、初めてレディスクラシックを制したことに感動を覚えた。
米国のブ
リーダーズCを範にした当シリーズ。日本の競馬界では同日、同一競馬場でG1(Jpn1)レースを複数回(3レース)行うのはこの日だけだが、米国では今年の場合11月の3、4日の2日間にわたり、13レースを実施。比べてしまうと、少ないのは事実だ。JBC競走の中に「2歳戦があれば」と記者はここ数年思うのだが、競馬ファンの方々の中にも同意見はあるはずだ。
この時期、地方各地で行われている2歳馬の重賞や、今年から「
ジャパン・ロード・トゥ・ザ・
ケンタッキーダービー」の対象となった全日本2歳優駿・Jpn1(12月13日・川崎)との兼ね合い、選定方法等、クリアすべき諸問題も多々出てくるのは確かだ。それでも、全国のダート界のトップホースが集うこの日に、砂上のスター候補生が誕生するレースを加えておくべきだ、と思うのは記者だけであろうか。
早い時期から活躍できるダート馬の価値も高まるだけに、生産者主導による実施という当シリーズの意義には合致するし、また、隆盛なペーパーオーナーゲームも、JBC競走で2歳戦が行われれば、ダート血統を掘り起こす新たな楽しみ、選択もでき、新たなファンも増えるはず。JBC競走の、さらなる発展が期待できるであろう、2歳馬によるレースの新設を夢みたい。(兵庫県競馬担当・工藤 修)
提供:デイリースポーツ