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豪華メンバーの中で好走条件に合致するのは/エリザベス女王杯展望

  • 2017年11月07日(火) 06時00分
 近年は天皇賞やジャパンCという牡馬混合GIで勝負になる牝馬が珍しくなくなった。その反作用で、エリザベス女王杯が軽く見られる傾向があったが、今年は古馬も3歳馬もトップクラスが集結。豪華なメンバー構成になった。

1.牡馬混合戦の経験が活きる

 3歳馬は秋華賞、古馬は府中牝馬Sが主要な前哨戦となり、この両レースからの臨戦が多数派だが、少ない出走数の中から、あえて牡馬混合戦から臨んだ馬たちの活躍が目立つ。一昨年はオールカマーから臨んだマリアライトヌーヴォレコルトのワンツーだったし、その前年のラキシスオールカマーからのVだった。

2.より長い距離での実績に注目

 牝馬の重賞で2000mを超えるのは、オークスとこのレースだけ。2200m戦は普通なら牝馬には走り慣れない条件で、長い距離での実績があることがポイントになる。一昨年6番人気で1着のマリアライト、2009年に11番人気で1着のクィーンスプマンテには、いずれも2400m以上の距離で勝ち星を挙げていたし、2010〜11年に連覇したスノーフェアリーも英セントレジャーに挑戦したほどのスタミナ自慢だった。

3.順調に使われていることが重要

 外厩が発達した近年は休み明けの好走確率が高まったが、スタミナが要求されるこのレースは例外。過去10年で2か月半以上の休み明けだった馬は、昨年のミッキークイーンが3着しただけで、あとは全て4着以下に敗退している。


 注目はスマートレイアー。若い頃はマイル近辺を中心に使われていたが、年齢を加えて落ち着きが出たことで中距離もこなせるようになり、7歳にして京都大賞典をV。春の京都記念サトノクラウンの2着した内容も濃いものだった。キャリアが豊富でどんな位置取りでもレースができるし、中距離なら確実に末脚を伸ばしてくる。あと2か月で8歳を迎えるが、一週前調教でも自己ベストを更新したように、現在こそが最盛期とすら思える。快走を期待したい。

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