朝一番、調教開始時刻直前のトラック馬場入口は大混雑。その中で最も注目を集めた
キタサンブラック(栗東・
清水久詞厩舎)。1頭でも暴れたら、
パニックになりそうな密集具合だったが、そんな中でも悠然と構えて威風堂々。
ジャパンC(11月26日・東京芝2400m)に向けた最終追い切りもいつも通り、CWコースで
黒岩悠騎手が騎乗。
ビップレボルシオンとの併せ馬だったが、道中のラップは2頭併せということもあってか、かなりゆったりとしていた。
3コーナーになってもラップはあまり速くならず、4コーナーから直線でようやく少し速めのラップ。最後の直線はぐんと加速するかと思われたが、ここでも相手の手応えに合わせた感じで、ずっと馬なりのまま。ゴール前の手応えは相手の方が良く見えるくらいだった。
時計は6F84.9〜5F69.7〜4F54.9〜3F40.3〜1F12.9秒。中3週のローテーションで先週の追い切りとこの追い切りの2本。そして、最終追い切りがこの数字だから判断が難しい。これは前走のレースダメージというよりも、この後にも
有馬記念(12月24日・中山芝2500m)が控えている調整の難しさなのではないかというのが個人的な印象。
(取材・写真:井内利彰)