「
ジャパンC・G1」(26日、東京)
充実した日々を過ごしていることがうかがえる。アイルランドから参戦する
アイダホは23日、東京芝で長めから追われた。終始馬なりの楽な手応えで、7F94秒7-40秒1-12秒6を記録。軽やかなフットワークで優雅な走りを披露し、状態の良さをアピールした。
動きを見つめたコマフォード助手は「良かった」と満足そう。今年は6月のコロネーションC・英G1(6着)から始動し、アメリカ、フランス、カナダと遠征して今回が7戦目。ハードなローテーションでの来日となったが、「毎日調教をしっかりとやって、これ以上の状態にはならないくらい。とてもいい調教ができている」と、そんな雑音を一蹴するかのように笑みを浮かべた。
実績は十分だ。G1での勝利こそないが、G1・6勝馬
ハイランドリールを全兄に持つ。3歳時は愛ダービー2着、英ダービー3着と好走。今年の
キングジョージ4世&クイーンエリザベスSでは、のちの
凱旋門賞馬
エネイブル、G1・2勝馬
ユリシーズに続く3着。世界のトップホースと好勝負を演じてきた。
しかも管理するのはA・オブライエン師。これまで世界各国で300以上のG1タイトルを手中にしている名将で、今年は現時点でG1・27勝をマークし、03年にR・
フランケル師が樹立したシーズンG1最多勝利記録(25勝)を更新中だ。
世界No.1トレーナーが、7年ぶりに日本のターフへ送り込んできた逸材。同助手も「
ステップアップするためにここへ来た」と力強くVを見据えた。
提供:デイリースポーツ