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ジャパンC・G1」(26日、東京)
ほぼ手中に収めた勝利がすり抜けた。連覇を目指した1番人気
キタサンブラックはまさかの3着。最後の最後に踏ん張りを欠いた。
出遅れた前走とは違い、好発からハナに立つ。逃げ切った昨年と同様、16頭を引き連れて最後の直線へ。ラスト100メートル。“勝利”の2文字が見えた瞬間、勝ち馬の末脚に屈した。懸命に盛り返そうとしたが、最後は
レイデオロにも首差かわされてしまった。
アク
シデントに見舞われていた。「残念です。レースがレースだけに」と
武豊は無念の表情で言葉を絞り出し、「どこでか分からないけど、落鉄していました」と明かした。「いいペースで行けたし、内容自体は良かった。最後も突き放せると思ったが、1、2着馬は強かった」と悔しさをあらわにする。
「なかなか(秋の古馬王道3戦を)全部勝つのは難しいですね。でも最後、次の有馬は是が非でも勝ちたいし、勝ってもらいたい。それだけの馬ですから」と前を向けば、清水久師も「目いっぱい、いきます」とキッパリ。負けられない最後の闘いへ、カウントダウンが始まった。
提供:デイリースポーツ