25日にヘイドック競馬場で行われた、英国における障害シーズン最初のG1戦ベットフェアチェイス(登録競走名ランカシャーチェイス、芝25F125y=約5143m、障害数19)で、大記録が生まれた。2.1倍の1番人気に応えてブリストルデメイ(セン6、父サドラーメイカー)が優勝をしたが、2着馬キューカード(セン11、父キングズ
シアター、オッズ3倍の2番人気)に対し、今世紀に入ってから英国・愛国で行われたG1競走で最大となる57馬身差をつけたのである。
昨季のG1チェルトナムGC勝ち馬
サイジングジョン(セン7、父ミッドナイトレジェンド)が道悪を嫌って出走を回避し、6頭立てとなったこのレース。先手をとったブリストルデメイに対し、13年・15年・16年のこのレースを含めて通算で9つのG1を制しているキューカード(オッズ3倍の2番人気)は3番手を追走したが、第15号障害飛越後にブリストルデメイがスパートをかけると付いて行けず、ブリストルデメイの独走態勢に。
16年4月7日にエイントリーで行われたG1・4歳ジュヴェ
ナイルハードル(芝16F209y)でアップル
ジェイドが記録した41馬身差が今世紀の最大着差だったが、これを楽々と塗り替える新記録が樹立されることになった。
今季初戦の前走G2チャーリーホールチェイス(芝24F45y)に続く重賞2連勝で、通算3度目のG1制覇を果したブリストルデメイの次走は、12月26日にケンプトンで行われるG1
キングジョージ6世チェイス(芝24F)の予定。
(文:合田直弘)