「チャンピオンズC・G1」(12月3日、中京)
これまでG1に挑戦すること3回。昨年は11番人気という低評価を覆す形で大外から猛追して4着と健闘した
カフジテイク。持ち前の破壊力はここでも上位。最高の状態で挑む4度目の大舞台で、豪快に差し切ってみせる。
はまった時の破壊力は誰もが知るところ。
カフジテイクは、昨年11番人気の低評価ながら直線だけで猛然と追い込んで4着。2月の
フェブラリーSではメンバー中、最速の上がり3F34秒9で3着と豪脚を見せた。
今秋は4,5着ながら「とにかく、今は状態がいいんです。秋3走目で一番力を出せるところに持ってくることができました」。火曜日は、予定通りに栗東角馬場からCWで体をほぐした。気分良く周回したゼッケン4の調整を終えて湯窪助手は、目を細めた。
末脚は破壊力上位とはいえ、昨年のままでは勝ち切れないということは分かっている。期待を込めるのは昨年からの成長分だ。3月、ドバイ遠征のG2・ゴドルフィンマイルでの5着など、さまざまな経験を積んで心身ともに進化を遂げた。
「弱かったトモがしっかりとして、坂路での調教でも反応が変わってきたし、内にもたれる面も解消されてきた。中身が全然、違います」と湯窪助手。この1年間で能力を上げて5歳の秋、待望の充実期でのG1を迎える。
「あとはいかにスムーズなレースで末脚を発揮できるか。あの加速を必要とするにはやっぱり広いコースが必要ですからね。その意味では中京なら、と思います。ルメールの感性に任せたい」。悲願達成へ、鞍上にはルメールを配した。初コンビにはなるが、名手とともに、
スケールアップした
カフジテイクが桶狭間の直線に全てをかける。
提供:デイリースポーツ