「チャンピオンズC・G1」(12月3日、中京)
5歳の12月にして待望のG1初挑戦を迎える
テイエムジンソク。当然、力の入るところだが、決して陣営に気負いはない。木原師は「自分の競馬をするだけ。(ダートの)一流どころとどんな競馬ができるか、とても楽しみにしています」と、挑戦者の立場を強調する。
最終追い切りは29日、栗東坂路を選択した。僚馬
エスケークラウン(3歳500万下)を追い掛け、直線強めに追われるときっちり馬体を並べてフィニッシュした。4F54秒5、ラスト1Fは12秒5をマーク。特に目立ったタイムではないが、最後まで脚色が衰えることはなかった。
「ここ2週、CWで追っているから、今週は坂路でしまいを伸ばす程度」と意図を説明した指揮官は、「まだ気性的に幼い面があって、もう少し落ち着きが欲しいけど、状態に関しては心配ない。あとは相性のいいジョッキーに任せます」と5戦4勝、2着1回の古川の手綱に全権を任せる構えだ。
5月の京都で1600万下特別を勝ち上がった後、秘めていた能力が一気に開花した。前走のみやこSでは、4角先頭から2馬身半差の楽勝で重賞初V。自身にとっても、97年阪神3歳牝馬S(現・阪神JF、
アインブライド)以来、2度目のG1制覇を目指す古川は「ジンソクを勝たせてあげたい。この勢いをG1ホースにぶつけたい」と、最愛のパートナーへの熱い思いを語った。
提供:デイリースポーツ