「チャンピオンズC・G1」(3日、中京)
昨年の雪辱、そしてJRAダートG1連勝へ。
フェブラリーSで
ビッグタイトルを手にした
ゴールドドリーム。その後の成績が振るわないものの、まだまだ伸びしろのある4歳だ。頼れる名手ムーアを背に復権を狙う。
5着に終わった前走の
南部杯は出遅れが敗因。今回は念入りにゲート練習を消化してきた。「ゲートは大丈夫だと思うよ」と、平田師は課題克服に自信ありげ。ほかにも、前走後に取り入れたのがプール調教。「
リラックスできるし、人間の指示に対して忠実になるから、ゲートが悪い馬には効果がある」。かつて厩舎に初G1をもたらした
カレンブラックヒルも、プール調教を併用することでゲート試験をクリアした経緯がある。
前走後、あえて間隔をあけたことも見逃せない。「昨年失敗したからね」。
武蔵野S2着から臨戦した昨年は2番人気に推されるも、当日の
テンションが高く12着と惨敗。同じ轍(てつ)を踏まぬため、今年は府中のG3をパスした。
「4歳の秋でさらに馬体が成長しているし、具合もいい。あとはすんなりとした競馬ができれば」と期待をにじませた指揮官。
ウイングアロー(00年)、
トランセンド(11年)に続く、史上3頭目となる同一年
フェブラリーS&チャンピオンズC制覇へ。17年のダート界は、若き王者
ゴールドドリームが制圧する。
提供:デイリースポーツ