JRAで唯一、ダート1200mで行われる重賞。ダート短距離の主戦場は1400mなので、「坂があるダート1200m」はオープンクラスにおいては特殊な部類に入る。ここまでの序列が当てになりにくいため、戦力比較が難しいレースと言える。
1.4歳馬、5歳馬を狙え
過去9回で6歳以上の勝利は2012年の
シルクフォーチュンと一昨年の
キクノストームだけで、他は4歳馬が4勝、5歳馬が3勝。単勝候補はこの2世代から。
2.
JBCスプリント組は不振
間隔的に
JBCスプリントから転戦してくる馬が主力を占める年が多いが、過去9回で[0-1-2-9]。3番人気以内が4頭いながら、今一つの成績に終わっている。
3.迷った時には1枠を買え
ワンターンの1200-1400戦は揉まれず追走できる外枠有利が原則だが、このレースは例外だ。枠番が「1」の馬は過去9回で4勝して2着1回という好成績を収めている。なかには12番人気の
ダノンレジェンドや6番人気の
ノーザンリバーという人気薄も含まれる。
注目は
サイタスリーレッド。今春にダート転向して以来7戦5勝、すでに重賞・オープンで2勝を挙げており、次代のダート短距離路線のエースになり得る存在だ。前走の大敗は超のつく不良馬場でリズムを崩してのもので、度外視できる。中山は初だが阪神ダートでは3戦3勝であり、直線の急坂もプラスに働きそう。