「阪神JF・G1」(10日、阪神)
夢がつながった。出走馬が確定し、名牝
ブエナビスタの2番子
ソシアルクラブが、12分の9の抽選を突破。大一番への出走切符を手にした。牝馬限定戦となった91年以降、
母ブエナビスタをはじめ、
ウオッカ、
トールポピー、
ジョワドヴィーヴルの4頭が抽選突破でVを決めた。祖
母ビワハイジから続く史上初の母子3代同一G1制覇の偉業へ、その期待が一層高まってきた。なお、きょう8日に枠順が発表される。
願いが届いた。
ソシアルクラブが12分の9の抽選を突破。第一関門をクリアした。
池添学師は「確率も高かったですけどね」と苦笑いだが、「あとは無事に出走してもらえれば」と本番を見据える。
母ブエナビスタ(08年)は17分の6の難関を突破してV。祖
母ビワハイジ(95年)から続く史上初の母子3代同一G1制覇へ、まずはその挑戦権を手に入れた。
デビュー戦は首差の辛勝だったが、ラスト3Fはメンバー最速の上がり(34秒4)で、後方から鮮やかに差し切った。「新馬戦の1週前に(岩田)ジョッキーに乗ってもらったけど、物足りない感じだった。競馬に行って変わる感じだね」と指揮官は血の確かさをアピールする。
今回コンビを組むのは、11年に
ソシアルクラブの叔
母ジョワドヴィーヴル(15分の6の抽選)で制している福永だ。牝馬限定戦となった91年以降、唯一のデビュー2戦目で戴冠した馬と、共通点が並ぶ。1週前追い切りで感触を確かめ、「馬格はこっち(
ソシアルクラブ)の方がある。まだハミに頼って走っているけど、その中で初戦を勝つんだから。乗りやすかったし、ポテンシャルの高さは感じる」と評価した。
追い切り翌日の7日朝は、運動のみで調整を終えた。「2戦目でレースぶりが上手になっているかは分からないけど、初戦が多頭数だったのはいい経験だった。阪神の外回りもいいですね」と、トレーナーは舞台設定を歓迎する。
歴史に名を刻む記録へのチャレンジ、そしてデビュー2戦目でのG1奪取へ。血がつなぐ“夢物語”が、現実となるかもしれない。
提供:デイリースポーツ