一昨年から重賞に
リニューアル。
愛知杯の施行時期が年明けに繰り下げられた影響もあり、オープン特別時代よりもメンバーレベルは着実にアップしている。一昨年の勝ち馬
シングウィズジョイは翌年の
エリザベス女王杯で2着したし、昨年の勝ち馬
マジックタイムもマイル重賞で上位常連の強豪だった。
1.GI帰りが強い
一昨年の
シングウィズジョイは11番人気、昨年の
マジックタイムは1番人気と、人気面には開きがあったが、両馬はともに前走でGIを走っていたという共通点があった。前走GI組が強いというのは、オープン特別時代から引き継がれている特徴で、過去10年で該当する馬は勝率16.1%、連対率32.3%。
2.前走大敗馬が巻き返す
昨年の勝ち馬
マジックタイムは前走で8着。一昨年は前走10着と16着でワンツーしていて、その前年は前走14着と16着でワンツー。オープン特別時代も含めた過去10年の連対馬20頭のうち、前走掲示板外から巻き返した馬が14頭もいる。ちなみに前走1着馬の連対例はなく、前走2着馬も3例のみ。
3.追い込みは苦戦
過去10年の勝ち馬のうち8頭は4コーナー4番手以内にいた。昨年は4角13番手の
マジックタイムと16番手の
レッツゴードンキでワンツーしたが、両馬は牡馬混合の重賞でも好走できる力量馬であり、基本的には追い込みでは苦戦すると考えたい。
注目は
エテルナミノル。
エリザベス女王杯は11着に敗れたが、2000m以上の距離に使われること自体が初めてであり、むしろ0.7秒差に踏みとどまったことを評価すべきだろう。ここまで全5勝(ダート含む)を挙げている1600-1800mがベスト距離だし、速いペースになりそうもないメンバー構成で早めに動ける脚質。逆転勝利を期待したい。