「朝日杯FS・G1」(17日、阪神)
勝者の背中は遠かった。3番人気
ステルヴィオは、上がり3F33秒8(勝ち馬に次ぐ2位タイ)の末脚で猛然と追い込んだものの、既に態勢は決していた。3馬身半差の2着。C・デムーロは「直線で加速するのに時間がかかってしまった。現状、千六は少し短いかも」と距離を敗因に挙げた。
見届けた木村師は8度目のG1挑戦で、15年NHKマイルCの
アルビアーノに続く2度目の銀メダル。「俺に何か足りないんだと思う。もっと勉強しなくちゃ。2着は悔しい。また来年」と反撃を見据える。鞍上が「距離を延ばしていけば、G1で好勝負できる将来性豊かな馬」と話すように、素質の片りんは改めて示した。さらなる進化を遂げ、次は必ず雪辱を果たしてみせる。
提供:デイリースポーツ