香港で今、最も「ホット」な馬の1頭と言われている
ホットキングプローン(セン3、父デンマン)が、23日にシャティン競馬場で行われた開催の第6競走に登場。1.2倍の圧倒的1番人気に応えて快勝し、デビューからの連勝を5に伸ばした。
ホットキングプローンは豪州産馬。父は現役時代、ローズヒルのG1
ゴールデンローズS(芝1400m)を含めて4つの重賞を制したデンマン(父ロンロ)で、母が2勝馬デコーラス(父アン
プライドルズソング)、祖母がLRファッションS(芝1400m)を含め7勝を挙げたヴァルデグレイスという血統背景を持つ。
16年2月のイングリス・クラシック1歳セールに上場され、9万豪ドル(当時のレートで約720万円)で購買されて、香港のジョン・サイズ厩舎に入厩。昨シーズン終盤の17年5月にデビューし、シーズン末までにグリフィンクラスで2戦2勝。
今季初戦となった、11月5日のクラス3のハンデ戦(芝1000m)を2.1/4馬身差で制すると、続いて出走した12月3日のクラス3のハンデ戦(芝1000m)も、130
ポンド(約59キロ)を背負いながら再び2.1/4馬身差で制していた。
こうして臨んだのが23日に行われたクラス2のハンデ戦(芝1000m)で、クラス2ともなれば相手は強化され、このレースには、16年のG1
チェアマンズスプリントプライズ(芝1200m)3着馬
ストラスモア(セン6、父ファストネットロック)も出走していた。
前半は2番手で競馬をした
ホットキングプローンは、残り300m付近で仕掛けられると間もなく先頭に立ち、後続の追撃を1.1/4馬身封じて優勝。通算5連勝を達成した。
管理するサイズ調教師によると、この後はひと息入れ、シーズン終盤に戦線に戻る予定とのこと。
ホットキングプローンの連勝がどこまで伸びるか、いつ、どこでトップホースたちと激突するかが、今後の大きな焦点となりそうである。
(文:合田直弘)