24日に中山競馬場で行われた
中央競馬GIレース・第62回
有馬記念(芝2500m)を最後に引退する
キタサンブラックの優勝に、生産者の日高町福満の
ヤナガワ牧場は沸いた。
ヤナガワ牧場は共に獣医師の梁川正雄・正克さん親子が昭和42年に創業。現在は正克さんの長男・正晋(まさひろ)さん(47)が社長で、繁殖牝馬など年間120頭ほどをけい養。
同牧場の中央GI優勝馬は
サンライズバッカス(
フェブラリーステークス)、
コパノリチャード(
高松宮記念)、
コパノリッキー(
フェブラリーステークス)、
キタサンブラックの4頭がおり、これでGI制覇は11度目となる。
この日、正晋社長は中山競馬場で愛馬を応援。父で会長の正克さん(74)と母の弘子さんら家族が自宅事務所のテレビでレースを見守った。
結果を見届けた正克さんは「何はともあれ無事完走してくれればというのが牧場の皆の願い。馬主の北島三郎さんの喜びはひとしおに違いない。日本一の
武豊騎手の手綱さばきもみごと。ブラックのラストランの花道を飾ってくれた。まさに牧場主冥利。夢みたいだ」と喜びを噛み締め、「これからも初心にかえって良い馬づくりに励みたい」と謙虚に話す。
レース直後には牧場関係者らが駆けつけてお祝いの言葉をかけ、事務所内は祝賀ムードで笑顔が弾けた。
祝福に駆けつけた三輪茂町長は「まさに朗報、“すばらしい”の一言で言うこと無し」と感無量の面持ちで
キタサンブラックのこれまでの活躍ぶりに思いを馳せていた。
日高報知新聞社