年内で引退する平野優騎手(27、美浦・二ノ宮敬宇厩舎)のラスト騎乗が、28日(木)、
ホープフルS(GI)が行われる中山競馬場の第4R(2歳未勝利戦)に決まった。騎乗馬は自厩舎の
アドバンスマルス(牡2)。
最後の騎乗を目前に控え、平野騎手はこんな思いを寄せた。
「騎手人生の集大成となるレースなので思い切って乗りたいです。最後のレースは、初勝利を挙げさせてもらった二ノ宮厩舎、広尾レースさんの馬なので、今までの感謝の気持ちを込めて頑張りたいです」
2010年、競馬学校第26期生として卒業し、デビュー週には同期一番乗りで初勝利を挙げたほか、
ルチャドルアスールとのコンビで短距離戦線を盛り上げた平野騎手。
2012年4月には、落馬により内臓を損傷する大ケガを負い、以降5年間は苦悩の日々が続いたといいます。
「ケガをした翌年に4つ勝たせていただいたことが自信になり、がむしゃらに頑張っていこうと思っていたんですが…。この度、ジョッキーを引退し、
伊藤大士厩舎で持ち乗り厩務員として再スタートを切ることに決めました。レースを体験していることは強味になると思いますので、ジョッキーとしての経験を生かし、
伊藤大士厩舎はもちろん、競馬サークル全体を盛り上げていければと思っています」
netkeiba.comのコラム『おじゃ馬します!』(月曜12時更新)にて、年明けに平野騎手のインタビューを配信します。
騎手になったきっかけから競馬学校入学時(平野騎手は2年留年)の同期・
三浦皇成騎手について、師匠・二ノ宮敬宇師への感謝の思いや今後の目標など、思いの丈を語ってくれました。どうぞご期待ください。