関東圏では数少ない3歳牝馬重賞だが、阪神JFが終わった直後の一戦ということで、トップクラスの参戦は稀。500万下と大差ないメンバー構成になることが通例だ。正月開催のマイル戦として定着してからの過去9年間で二桁人気馬が4勝して2着も3回。強豪不在で戦力の上下差は小さく、何が飛び込んでくるかわからない難解な一戦である。
1.東京マイルからの
ステップが理想的
かつては阪神JFから転戦した組が強かった時期があったが、最近では出走自体が少ない。近5年間の勝ち馬は、いずれも前走で東京芝1600mを使われていて、一息入れての出走となっていた。内訳は、新馬が2頭、
赤松賞が2頭、
アルテミスSが2頭。
2.関西馬は勝ち切れない
関西馬の勝利は、2009年の
ジェルミナルが最後。以降は、1番人気を裏切った馬が3頭いるなど勝ち切れず、トータルで[1-1-3-18]と不振だ。ただでさえ変則開催で調整が難しい時期に、長距離遠征のハンデを背負う関西馬の扱いには慎重さが求められる。
3.
ディープインパクト産駒は苦戦
ディープインパクト産駒は過去9回で[0-1-1-5]。3番人気以内4頭を含みながら厳しい結果に終わっている。期待が大きい馬はここには出走しないという事情はあるにしても、産駒の持ち味が出しやすい条件でないことは確かだろう。
注目は
テトラドラクマ。前走東京芝1600mの未勝利戦を5馬身差で圧勝。勝ち時計の1分33秒9は、古馬も含めて同開催で第3位という好記録だった。先行抜け出しのレース
スタイルが確立されており、中山替わりもプラスに働きそう。