1月6日(土)の
中山金杯(GIII・ハンデ・中山芝2000m)に美浦から出走する各馬が、3日(水)に最終追い切りを行った。追い切り後の関係者のコメント。
■
セダブリランテス(牡4・美浦・
手塚貴久)について、
戸崎圭太騎手。
「これまではレースでしか乗ったことはなかったのですが、今回は追い切りに騎乗しました。馬場が悪かったので少し脚を取られましたが、エンジンがかかると反応は良かったです。ピリッとしていて雰囲気も良かったですね。
前走(
アルゼンチン共和国杯・GII・3着)の2500mもこなせますが、センスがあって乗りやすいですし、中山2000mのコース形態も問題ないでしょう。手塚先生が自信を持っていると聞きましたが、それを感じさせる動きでしたし、自信を持って乗ろうと思います」
■
ダイワキャグニー(牡4・美浦・
菊沢隆徳)について、菊沢調教師。
「昨年末にもしっかりと負荷をかけて調教をしていますし、今週の追い切りも良い動きで、重め感なく良い感じで仕上がっています。前走(
キャピタルS・OP・1着)は久々で体が増えていましたが、それも成長分だと思います。徐々に大人になってきて、勝ち方も良かったですね。
昨年春の
弥生賞(GII・9着)は、出遅れてペースも遅くて展開が向きませんでした。今は心身ともに成長していますし、中山の2000mでも問題なく走れるでしょう」
■
マイネルミラノ(牡8・美浦・
相沢郁)について、
柴田大知騎手。
「同型馬がいたりハンデが重かったりと、なかなかうまく運べない競馬が多かったのですが、能力はありますし、自分の競馬ができれば強い馬です。年が明けて8歳になりますが、年齢による衰えも感じないです。
今週は馬なりの追い切りでしたが、元気一杯で良い動きでした。状態の変動はないですし、今回も問題なく仕上がっています。あとは自分の競馬ができるかでしょう」
■
レアリスタ(牡6・美浦・
堀宣行)について 森調教助手。
「続けてレースに使うと硬さが出る馬なので、今週は疲れを残さないよう坂路でサラッと追い切りました。前走(
キャピタルS・3着)は距離が少し短いかなと思いましたが、頑張ってくれましたし、オープンでも通用することがわかりました。前走と同じくらいの状態を維持しているので、あとは右回りを克服してほしいですね」
■
ブラックバゴ(牡6・美浦・
斎藤誠)について、斎藤調教師。
「今回の年末年始はさほど変則的なスケジュールではなかったので、通常通りに調整できました。前走(
アンドロメダS・OP・1着)後は短期放牧に出て、戻ってきてからはここを目標にキッチリと仕上げてきました。
レースの前半、馬の気持ちを損なわないよう無理せず走らせるのが合っているのですが、その形を作ってくれた岩田騎手が乗るので心配していません。状態も良く56キロのハンデもまずまずなので、楽しみにしています」
■
アウトライアーズ(牡4・美浦・
小島茂之)について、小島調教師。
「昨年の今頃は調教でも気負っていたのですが、今はカーッとならなくなったのは良いですね。1800mくらいのレースを使いたいと考えながら調整を進めていたのですが、自分が調教で乗ってみたら、息遣いも良くて落ち着いていましたので、2000mでも問題ないと思いました。
追い切りに乗った蛯名騎手も、距離は大丈夫ということだったので、
中山金杯に出走させることにしました。54キロとハンデも軽いので、嵌れば面白いでしょう」
■
トーセンマタコイヤ(牡7・美浦・
加藤征弘)について、
内田博幸騎手。
「なるべく気分を損ねないように乗りましたが、走りも悪くなかったですし、馬なりでしたが乗り味も良かったです。枠順によっても変わると思いますが、良い位置取りでうまく導いてあげたいですね。あとは先生と相談して作戦を立てたいと思います」
(取材・文:佐々木祥恵)