「東海S・G2」(21日、東京)
単勝は1・3倍。圧倒的な支持を背景に
テイエムジンソクが、満点の走りでスタンドを沸かせた。追いすがる
コスモカナディアンを振り切って再加速。ビルドアップされたグレーの体を躍動させ、堂々と、そして真っ先にゴール板を駆け抜けた。
15頭を引き連れての逃げ。前走のチャンピオンズC(2着)を含め、コンビを組んで6戦連続連対中の古川は、今回も信頼の手綱で相棒を導いた。「強かったですね。多少、(ハミを)かんではいましたが、休み明けですし、力の入り加減はこんなものでしょう。一瞬チラッと(
コスモカナディアンが)見えましたが、心配はしていませんでした」。
2着との差は3/4馬身だが、3着馬はそこから6馬身引き離されて入線。内容的にも完勝と言っていい。「喉が渇いて仕方ありませんでした」。単勝支持率58・24%というプレッシャーをはねのけての勝利。出迎えた木原師は、祝福の声に、まず安堵(あんど)の表情を見せると、レースを振り返り「ジョッキーが手の内に入れてくれていますからね。自分の競馬ができるとやはり強いですね」と人馬の頑張りをたたえた。
前哨戦を射止め、いざ、G1・
フェブラリーS(2月18日・東京)へ挑む。東京のマイルは初めてとなるが「心配することはないでしょう」と指揮官は大きな期待を寄せた。01年のJCダートを圧勝した
父クロフネを追い、府中で頂点を極める。
提供:デイリースポーツ