1994年の
安田記念、マイルCSと春秋マイルG1を制し、同年の最優秀4歳以上牝馬にも選ばれた
ノースフライトが22日、心不全のため、余生を送っていた北海道浦河町の大北牧場で死亡した。28歳だった。
同馬は90年に同牧場で生まれ、栗東・加藤敬二厩舎から93年5月に新潟でデビュー。同年11月の
エリザベス女王杯では
ホクトベガの2着だったが、続く12月の阪神牝馬Sから重賞4連勝で、94年の
安田記念を制覇。11月のマイルCSも制し、同年・春秋マイルG1制覇を果たした。
その年のマイルCSを最後に引退。現役時の通算成績は11戦8勝(うち重賞6勝)。生まれ故郷の同牧場で繁殖牝馬となった。産駒に重賞勝ち馬はいなかったが、01年
プリンシパルSなど5勝を挙げた
ミスキャストがいる。
▽大北牧場・齋藤敏雄氏「この牧場で産まれ、かけがえのない馬で、天からの授かりものでした。現役時代にはファンから“フーちゃん”の愛称で親しまれ、牧場へ戻ってきてからも、多くのファンが毎年会いに来てくださいましたので、残念でなりません。応援してくださった方々には、お礼申し上げます」
提供:デイリースポーツ