「
シルクロードS・G3」(28日、京都)
始動戦に向けて好気配だ。
スプリンターズS12着以来となる
ファインニードルは24日、栗東CWで弾むようなフットワークを見せ、仕上がりに不安がないことを示した。ここで結果を出し、大舞台につなげたいところだ。一方、美浦では昨年2着馬
セイウンコウセイが、しまい重点に反応の良さをアピール。トップハンデを跳ね返し、復活を印象づけるか。
久々を感じさせなかった。4カ月ぶりの実戦に臨む
ファインニードルは、川田を背に栗東CWで単走追い。力強いフットワークで6F81秒7-38秒3-12秒0をマークした。高橋忠師は「ジョッキーに任せたけど、“先週よりもすっきりした感じ”と。先週、今週としっかり追ったので、レースにつながると思う」と仕上がりに満足げだ。
この1週間でシェイプアップを図り、動きにも切れが出た。「先週も乗ってもらったけど、最後の1Fで一杯になった。重いという感触だったので、乗り込みを少し意識した」。昨秋よりも筋肉量が増えて見違えるほどの馬体に。「幅も出て、ス
プリンターの体になった」と師は目を細める。
昨秋は
セントウルSで重賞初制覇。しかし、続く
スプリンターズSはスタートで後手に回ると、道中も外々を強いられて12着に敗れた。「チグハグになったかなと思う」と力通りの結果ではなかったことを強調する。
ただ、当時のG1挑戦は、隙なく仕上げて結果を出したG2戦の、あくまで延長線上だった。それだけに、ショックの色はない。年始から
高松宮記念を目標に掲げる今年は、仕上げ方も違ってくる。「まだ若い馬。これから良くなる。強い馬相手に互角に戦える手応えはあるから。次につながる内容であれば。今年は勝負」。先に大舞台を見据えながら、結果も意識する前哨戦。この一戦を弾みに、短距離王の座を狙う。
提供:デイリースポーツ