昨年11月から研修のため
オーストラリアに遠征している
坂井瑠星騎手(20)=栗東・矢作=が、騎手免許更新と、23日に
高知競馬場で行われた「全日本新人王争覇戦」に騎乗するため一時帰国している。24日は自厩舎の馬など5頭の調教にまたがり、汗を流していた。
武者修行に出て2カ月。言葉の壁にぶつかり、調教中には馬が転倒して膝をケガするアク
シデントにも見舞われたが「日本とは違う環境で全て一人でやらなければいけない。精神的に強くなったと思います」とうなずく。豪州の競馬も非常にタイト。「ペースが遅くて馬群が密集する。厳しいですね。そういう競馬を経験したことも今後に生かしたい」と目を輝かす。
23日の「全日本新人王争覇戦」では優勝は逃したものの、第1戦を制して総合3位。早速、研修の成果を示した。余勢を駆り、今週末は中京競馬に参戦。「力さえ出せれば」とVを意識する土曜12R
リライアブルエースを筆頭に、楽しみな馬が集まった。
レース翌日の29日には再び豪州へ旅立つ。5月頃の帰国を予定しているが、当地ではまだ勝ち星を挙げていない。それでも、ホーム・日本での勝利を力に変えられれば、待望の瞬間はそう遠くはないはずだ。(デイリースポーツ・松浦孝司)
提供:デイリースポーツ