今週は全国的にとてもとても寒い毎日が続いていますね。栗東も例外に漏れず、寒いです。どのくらい寒いかというと、水たまりが完全結氷していて、その上でジャンプしても氷が割れないほどです。まだまだ寒い毎日が続くようですが、皆さまくれぐれもご自愛ください。
今週の重賞・
根岸ステークス(GIII)では
アキトクレッセントに注目しています。今回は調教パートナーで主戦である
荻野極騎手にお話を伺いました。
昨年の今の時期はまだ準オープンだった
アキトクレッセントですが、着実に成績を重ね、前走ではオープンを勝ち上がるまでになりました。その間、どのあたりが変わってきたのでしょう?
「人の指示を受け入れてくれるようになったのが大きいですね。3歳くらいまでは調教で感じたことが競馬に直結してこなかったんです。いまでも基本的に自分の感情に正直な馬でとてもマイペースです。でも、最近は心身ともに成長してその
バランスが噛み合ってきました。調教でも競馬でも人間の指示に対しての反応もいいですし、思ったとおりに動いてくれるようになりました」
父は
ウォーエンブレム。この産駒は我があまりにしっかりしていて、人間が御すのが難しい、という話はよく聞きます。
「でも、最近は調教でも競馬でも人間の指示に対しての反応もいいですし、思っているイメージどおりに動いてくれるようになりました。つらい時期を無事に乗り越えてくれましたね」
管理する
清水久詞師も、必要以上にローテーションを詰めずに気持ちに余裕が持てるように育て続けてきましたが、その想いがかたちになりつつあるように感じます。
この馬、昨年も一昨年も暮れに勝ち上がっています。そして、なにより清水厩舎は東京競馬に強く昨年は勝率1割6分、連対率は3割と優秀な成績を収めています。
「昨年の覇者もいますし、相手も揃っています。でも、しっかりと自分の競馬をして頑張ります」
(取材・文:花岡貴子)