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【根岸S】ラブバレット 雪辱リハ 昨年10着も…岩手の星が躍動「調子はいい」

デイリースポーツ
  • 2018年01月26日(金) 12時00分
 「根岸S・G3」(28日、東京)

 昨年の雪辱だ。岩手競馬の夢ラブバレット(水沢)が、25日調整先の美浦北Cで最終リハを敢行。松岡を背に、好調をアピールした。距離適性から、現時点で本番・フェブラリーSは視界に入っておらず、文字通りここが“メイチ”の勝負。かつてメイセイオペラフェブラリーS(99年)を制した名手・菅原勲師も、体調面には自信の表情だ。昨年10着からの大逆転を狙う。

 寒風吹きすさぶ美浦トレセンで、地方からの刺客が躍動した。

 昨年(10着)に続き2度目の挑戦となる水沢のラブバレットは、レースでも騎乗する松岡を背に北馬場に登場した。ホームストレッチで後ろ脚を蹴り上げるしぐさを見せたが、関係者の話では、これが「好調のサイン」。2周目の向正面からスムーズに加速して、最終リハの幕開けだ。

 走りだせば、鞍上の意のままに身を委ねて一気にトップスピードへ。直線もその勢いは衰えず、シャープな脚さばきでラスト1F12秒8(全体は4F52秒4)でフィニッシュ。この日が2度目の騎乗となる松岡は「先週乗った時は輸送の疲れがあったのか、さばきが硬かったけど、今週は息遣いも良く、動きもスムーズ。調子はいいと思う」と体調面には合格点を与えた。

 昨年の大敗で中央馬との力関係の壁は高そうだが、「地方馬で強いのは賢い馬。コスモバルクもそうだったように、この馬もスピードがあって賢い」と、かつて地方所属のままJRAで活躍(重賞3勝、他にシンガポール航空国際C・G1)した名馬の名を挙げ、素質的には見劣らないことを強調した。

 この一戦がメイチの勝負だ。勝てばG1への挑戦権が得られるが、菅原勲師は「ベストは1200メートルから1400メートル。フェブラリーSは考えていない」と明言。昨年は楽に3番手に取り付くスピードを見せたが、直線の坂で急失速した。

 指揮官は「この馬にとって坂は不利」と苦手意識は拭い切れないものの、「いい流れできているし、昨年以上の状態。もう少しいい競馬はできそう」と胸を張る。心臓破りの急坂さえクリアすれば、大仕事も夢ではない。

提供:デイリースポーツ

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