共同通信杯でいよいよ
グレイルが始動します。これまで2戦2勝、僅差ながらきっちり勝ちきるという強い内容での勝利でした。しかも
京都2歳Sでは負かした相手が
タイムフライヤーという点からも、俄然注目したくなります。
「いまでもまだ成長途上なのに、
京都2歳Sのときはもっと体がゆるかったんです。にもかかわらず、一生懸命走って結果を出してくれました。本当に頑張り屋さんなんですよ」と担当の川副助手。
普段はとても大人しくて手がかからないそうです。
「ほんとに普段は賢くて素直。走る時は一生懸命。優等生ですね」
グレイルの武器はなんといってもあの差し脚。
京都2歳Sでの末脚はすごく目を惹きました。
「でも、普段の15-15程度のキャンターではさほど目立った動きはしないし、完歩も小さい。でも、スピードが乗ってくると自然とス
トライドが伸びて走りが一変するんです」
京都2歳Sの最後の直線では右手前のまま、手前を替えずに差し切りました。現時点でも体は成長途上で緩さは残りますが、それでも真面目な気性を鑑みると今回もきっちり結果を出してくれるのではないでしょうか。
「調教では手前もきれいに替えていました。今後はまだまだ良くなってくるでしょうが、今週もどれだけ頑張ってくれるか期待がかかりますね」
(取材・文:花岡貴子)