JRAでは年明け初となるGI・
フェブラリーS。ドバイワールドCに参戦するような超トップ級を除けば、5月の
かしわ記念、6月の
帝王賞まで間が開くため、国内のダートGI戦線の最終戦という性格もある一戦となっている。
1.若い馬が強い
過去10年で4、5歳馬が4勝ずつを挙げていて、連対率でもこの両世代がトップ。7歳以上の勝利はゼロと、高齢になるに従って成績が落ちる傾向が出ている。
2.スペシャリストのためのレース
芝スタートでワンターンのマイル戦という設定は、
JRAでは現状このコースだけ。ダート戦としては例外的にスピードとキレ味が求められる舞台である。最近6年間の勝ち馬は、いずれもそれ以前に東京ダート1600m戦の
ユニコーンS、
武蔵野S、
ヒヤシンスSという重要レースで好走した実績があった。
3.ある程度早めに動けるか
直線が長い東京コースではあるが、追い込み一手のタイプはこのレースでは苦戦を強いられている。昨年は1番人気の
カフジテイクが3着、一昨年も1番人気の
ノンコノユメが2着と、追い込みタイプは人気になっても勝ち切れない。追い込み型が断然優位な
根岸Sとは一線を画する傾向になっているので注意したい。
サンライズノヴァは前走で532kgという超大型馬で、しかも大トビということもあって不器用さがつきまとう。それだけに、距離がやや短い懸念もあった
根岸Sで勝ち馬より一歩早めに動いて2着したことは、本番を見据える上で大きな価値があった。東京ダート1600mは、昨年の
ユニコーンSを4馬身差で圧勝した舞台でもあり、距離延長は願ってもない。時計勝負にも不安はなく、4歳馬の上昇度に期待したい。